境内の各施設のご案内
大本堂
大本堂は、吉例大開帳奉修の記念すべき昭和39年(1968)5月に落慶。堂内には御本尊厄除弘法大師を中心に不動明王、愛染明王、稚児大師、救世観音、金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅が奉安されています。大本堂において毎日お護摩が修行され、世界平和、国家安穏、信徒安全が祈願されます。また、古来より勅願寺に列せられた由縁によって大本堂大棟には菊花の紋章が許されています。
不動堂
不動堂は、昭和39年(1964)4月に落慶。堂内には成田山新勝寺御本尊不動明王のご分躰が勧請、奉安されています。また、武相不動尊霊場第一番札所、関東三十六不動霊場第七番札所となっています。※不動門は、当山第四十三世隆超和上が戦災後いち早く有縁の地より移築された山門であり、当山復興史の輝かしい第一頁を飾る貴重な建造物として、不動堂正面へ移築、建立されたものです。
八角五重塔[中興塔]
八角五重塔は、昭和59年(1984)の弘法大師一千百五十年御遠忌並びに吉例大開帳奉修の記念すべき年に落慶。塔内の二層には両界曼荼羅並びに真言宗祖師恵果和上、弘法大師、興教大師の三尊像、初層には金剛界五智如来尊像、真言八祖尊影、地階慰霊堂には釈迦如来像が奉安されています。塔の八角は真言の様式にかなうよう、華麗にして格調ある形であり、最も円に近い建造物の形といわれ、「包容力」「完全性」が象徴されています。
経蔵
経蔵は、平成16年吉例大開帳奉修記念事業として平成16年(2004)5月に落慶、戦後の復興事業の集大成として当山に七堂伽藍が整った。経蔵内には説法釈迦如来が奉安されている。また、中国最後の木版大蔵経といわれる『乾隆版大蔵経』全七二四函(七二四〇冊、収録典籍一六七五部)が収蔵されています。 経蔵内では、多くのご信徒にみ仏とご縁を結ばれるよう、大日如来を表徴する五鈷杵にご自身で清浄金箔を荘厳奉納されるようおすすめしています。
大山門
大山門は、開創八百五十年の記念事業として昭和52年(1977)11月に落慶。堂塔、伽藍をかこう浄域結界の総門です。門の四方には、京都・東寺の国宝・四天王像を模刻造立した、持国天像〔東方〕、増長天像〔南方〕、広目天像〔西方〕、多聞天像〔北方〕が奉安されています。この大山門は、昭和五十四年、第二十四回「神奈川県建築コンクール」一般建築部門の優秀賞に輝きました。
薬師殿
薬師殿は、開創八百八十年の記念事業として平成20年(2008)11月1日に開設。堂内には薬師如来尊像、薬師如来を信仰する人々を守る武神である十二神将が奉安されています。また、御本尊薬師如来のご分身・なで薬師が奉祀され、なでることにより身体健全、病気平癒が祈念できます。堂内では参拝された折に、写経や色彩仏画(仏さまのぬりえ)を体験できます。
遍路大師尊像
遍路大師尊像は、昭和48年(1973)の弘法大師ご誕生一千二百念記念事業として造顕され、同年5月開眼法要が執行されました。併せて、尊像を結界する新四国八十八カ所霊場が創設され、当山第四十四世中興第一世隆天和上が四国霊場巡拝の際に拝受したお土砂が埋められ、ここに各霊場の御本尊がお迎えされました。諸国を巡錫されたお大師さまの健脚にあやかり、遍路大師尊像に献水され、お砂踏み霊場を参拝するご信徒が絶えません。
降魔成道釈迦如来像・やすらぎ橋
降魔成道釈迦如来像は、昭和52年(1977)開創八百五十年慶讃記念事業として造顕されました。胎内には印度大菩提会を通じて勧請奉迎された真身仏舎利が奉安されています。やすらぎ橋は平成26年大開帳奉修を記念して、つるの池に架けられました。橋の朱色は古来、災難を除き、幸福を招くといわれ、欄干には悟りへの段階(発心・修行・菩提・涅槃)を表す種子(梵字)20文字が刻まれています。
日本百観音霊場
日本百観音霊場は平成29年(2017)に総本山川崎大師平間寺の開基八百九十年記念に開創され、西国三十三か所、坂東三十三か所、秩父三十四か所の百か所の観音霊場のレリーフをお祀りしており、各お札所から拝受したお砂を各札所の御本尊様の分身としてお祀りしています。また壁のレリーフにはそれぞれのお寺にちなんだ御詠歌が刻まれています。